オリンピア2026に新部門「フィットモデル」 18人が初代女王を争う、ビキニとの違いは
2026年のオリンピアで女子の新部門「フィットモデル」が初めて行われ、9カ国の18人が初代女王を争う。ビキニより少ない筋量を想定し、無地の水着とハイヒール、モデルウォークで全体のバランスが審査される部門である。
2026年のオリンピアで、女子の新部門「フィットモデル(Fit Model)」が初めて行われ、9カ国の18人が初代女王の座を争う。IFBBプロリーグ(IFBB Pro League)が公表した出場者リストで明らかになった。大会は現地時間9月24〜27日に米ラスベガスで開かれ、全12部門に計322人が出場する。
フィットモデル部門とは?
フィットモデルは、IFBBプロリーグと、その下部の全米組織NPCが2024年12月に新設を発表した女子部門である。発表時、IFBBプロリーグ副会長のタイラー・メイニオン(Tyler Manion)氏は「ビキニで見られるよりも筋肉や発達は少なくていい」「これはビキニとは違うものになる」と説明し、理想像として2015年にオリンピアを制したアシュリー・カルトワッサー(Ashley Kaltwasser)の仕上がりを挙げた。報道によると、2025年にNPCの大会で始まり、2026年からプロの大会でも本格的に実施されている。
ビキニとの違いは?審査基準と衣装のルール
NPCの公式ルールでは、審査の基準は「バランス、形、コンディション、筋量、全体の見せ方」に加え、肌つやや立ち居振る舞いを含む全体の印象とされる。主なルールは次のとおり。
| 項目 | 公式ルールの内容 |
|---|---|
| 水着 | 無地の単色(スパンデックスまたはメタリック素材)。ボトムは前が適度な覆い、後ろは50%を覆う |
| 装飾 | ストーン、クリスタル、スパンコール、ビーズなどの装飾は禁止 |
| 靴・アクセサリー | ハイヒール着用が必須。アクセサリーは着用可 |
| 個人の見せ方 | 最大20秒で、正面と背面のポーズで構成するルーティンを行う |
| 比較審査・ウォーク | 正面・背面の比較のほか、ステージ上を歩く「モデルウォーク」がある |
筋量やコンディションの要求を抑え、ファッション誌のモデルのような均整を重視する点が、ビキニとの大きな違いといえる。
オリンピア2026の出場者は?
IFBBプロリーグの出場者リストによると、フィットモデルの出場者は18人。国別では米国が8人と最も多く、カナダと中国が各2人、韓国、フィンランド、フランス、ベトナム、ブラジル、ボリビアが各1人である。日本人選手の名前はない。
| 女子の主な部門 | 出場者数 |
|---|---|
| ビキニ | 46人 |
| ウェルネス | 40人 |
| フィギュア | 31人 |
| フィットモデル(新設) | 18人 |
| ウーマンズフィジーク | 16人 |
既存の女子部門の展望はビキニ・オリンピア展望やウェルネス・オリンピア展望の記事で紹介している。
よくある質問
フィットモデルとビキニの違いは?
フィットモデルはビキニより少ない筋量・発達を想定した部門で、無地の水着とハイヒール、モデルウォークで全体のバランスや印象が審査される。
オリンピア2026のフィットモデルには何人出る?
9カ国の18人が出場し、この大会で初代のオリンピア王者が決まる。
日本人は出場する?
IFBBプロリーグが公表した出場者リストに日本人選手の名前はない。
KINNIKU TIMESの視点
メイニオン氏は新設時に「この部門では原点に戻りたい」とも語っており、10年ほど前のビキニ女王の体を理想像に掲げた。フィットモデルは「筋肉を大きくするほど有利」とは別の物差しを示す部門であり、健康的な体づくりの目標として参考にする人も増えそうだ。一方で、減量やステージ準備の負担がなくなるわけではない。初代女王がどんな体で選ばれるかは、今後この部門を目指す選手にとっての基準になるはずで、結果に注目したい。
出典:IFBB Pro League「2026 Olympia Competitors」/NPC News Online「Official Fit Model Rules」/Fitness Volt(2024年12月17日)/Fitness Volt(2026年9月23日)