分割法の組み方 全身法・上下分割・PPLをNSCA基準で解説
筋トレの分割法は全身法・上下分割・PPLの3つが基本で、NSCAは初心者に週2〜3日の全身法、上級者には週4〜6日の多分割を推奨している。頻度の決め方と組み方の違いを解説する。
筋トレの「分割法」は、全身法・上下分割・プッシュプルレッグス(PPL)の3つが基本形であり、どれを選ぶかは週あたりの実施可能日数とトレーニング歴で決まる。米国NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)は、同じ筋群への負荷は中3日以上空けると効果が薄れるとし、初心者には週2〜3日の全身法、中級者には週3〜4日の上下分割、上級者には週4〜6日の多分割を推奨している。
全身法とは何か 初心者に推奨される理由
全身法は1回のトレーニングで主要な筋群をまとめて鍛える方法である。NSCAの技術文書「Determination of Resistance Training Frequency」によれば、初心者は週2〜3日、月・水・金のように非連続の日程で全身法を行うのが基本とされる。同じ筋群への負荷の間隔は1〜3日が目安で、3日以上空くと効果が低下するとされている。全身を1回で網羅するため管理がしやすく、回復状況を把握しやすいのが利点である。
上下分割とは何か 中級者向けの組み方
上下分割は上半身と下半身を別日に分けて鍛える方法である。NSCAは中級者向けに週3〜4日の分割法を挙げ、例えば上半身を月・木、下半身を火・金に割り当てる4日構成を紹介している。この組み方では曜日としては連続してトレーニングできる日があっても、鍛える筋群が異なるため、同じ筋群には結果として2日程度の回復期間を確保できる。全身法より1回あたりの種目数を絞れるため、種目ごとの質を上げやすい。
プッシュプルレッグス(PPL)とは何か 上級者向けの多分割
PPLは、押す動作が主体の「プッシュ」(胸・肩・上腕三頭筋)、引く動作が主体の「プル」(背中・上腕二頭筋)、「レッグス」(下半身)の3グループに分ける組み方である。NSCAが上級者向けに挙げる週4〜6日の多分割やダブルスプリット(1日に複数回の短いセッションを行う方法)の考え方に沿った実践例の一つで、理論上は3日サイクルを毎日繰り返しても同じ筋群の間隔を2日前後確保できる。ただしNSCAは、この頻度は十分なトレーニング経験を積んだ上級者向けとしており、未経験者が急に導入すると回復が追いつかない恐れがある。
レベル別の頻度と組み方の目安
| レベル | 頻度 | 方法 | 組み方の例 |
|---|---|---|---|
| 初心者 | 週2〜3日 | 全身法 | 月・水・金(非連続) |
| 中級者 | 週3〜4日 | 上下分割(2分割) | 上半身:月・木/下半身:火・金 |
| 上級者 | 週4〜6日 | PPLなど多分割・ダブルスプリット | プッシュ→プル→レッグス→休養を繰り返す等 |
よくある質問
全身法と分割法、初心者はどちらを選ぶべきか
NSCAは初心者には週2〜3日の全身法を推奨している。同じ筋群への間隔を管理しやすく、回復状況を把握しやすいためである。
分割法にすると回復は十分に取れるのか
上下分割やPPLでは同じ筋群の間隔を2日前後確保できる設計になっているが、頻度を上げるほど1回あたりの量の調整や休養日の確保が重要になる。強い疲労や痛みが続く場合は無理をせず、トレーナーや医師に相談することが望ましい。
PPLは経験が浅くても始めてよいか
NSCAによれば多分割・高頻度の組み方は上級者向けである。経験が浅い場合は全身法や2分割から始め、回復状況を見ながら段階的に頻度を上げるのが基本である。
KINNIKU TIMESの視点
分割法に「正解」はなく、自分が無理なく継続できる頻度を選ぶことが最も重要である。週に確保できる日数が少ないなら全身法、日数は確保できるが1回を短くしたいなら上下分割、トレーニング歴が長く頻度を上げたいならPPLのような多分割、という順番で検討するのが無理のない進め方である。迷ったときは、まず全身法か上下分割から始め、物足りなさを感じた段階で分割数を増やすとよい。頻度を上げる際は、関連記事(プログレッシブオーバーロードとは何か)で解説した負荷の増やし方や、デロード(回復週)の考え方も合わせて取り入れるとよい。
コメント
この記事について思ったことを書けます。誤解を招くのを避けるため、誘導のある宣伝、他者への中傷、個人情報、法令に反する内容は公開しません。体調や治療に関わる判断は、必ず専門家にご相談ください。