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コラーゲンペプチドの効果は?筋トレ12週間で筋肉内の1型コラーゲンが29.8%増

公開 ・ KINNIKU TIMES 編集部 ・ 読了目安 4分
白い背景に置かれた2つの粉末入りスプーン
SUMMARY|この記事の要約

筋トレ中にコラーゲンペプチドを1日15g摂った若年男性は、12週間で筋肉内の1型コラーゲンが29.8%増え、偽薬群(9.9%)との差は有意だった。ただしこの論文では筋肉の太さや筋力の変化は報告されておらず、筋肥大効果は示されていない。

筋トレと並行してコラーゲンペプチドを1日15g摂ると、12週間で筋肉内の1型コラーゲンが29.8%増え、偽薬群との差は統計的に有意だった。シモン・イェルガー(Simon Jerger)氏らの研究チームが若年男性29人を対象としたランダム化比較試験の結果を、2026年6月15日に学術誌「Frontiers in Physiology」で発表した。

粉末サプリメントの容器と計量スプーン
写真はイメージです(Unsplash)

どんな実験? 対象者と方法

対象は、過去12か月に定期的な筋トレをしていない健康な若年男性で、30人が参加し29人が最後まで完了した。平均年齢はコラーゲン群25.4歳、偽薬群24.0歳である。二重盲検で2群に分け、コラーゲン群は特定のコラーゲンペプチドを1日15g、偽薬群はカロリーのない二酸化ケイ素を摂った。

両群とも12週間、週3回の高重量の筋トレを行った。種目はレッグエクステンション、レッグプレス、ラットプルダウン、ベンチプレス、腹筋運動である。

期間 負荷 回数
1〜2週 1RMの70% 15回
3〜4週 1RMの75% 12回
5〜8週 1RMの80% 10回
9〜12週 1RMの85% 8回

コラーゲンで筋肉の中はどう変わった?

研究チームは筋生検で採取した組織を免疫蛍光染色し、筋線維を包む結合組織に含まれるコラーゲンの量を調べた。

項目 コラーゲン群 偽薬群 群間の差
1型コラーゲン +29.8%(有意) +9.9%(有意差なし) あり(p=0.003)
3型コラーゲン 有意に増加 有意差なし なし
4型コラーゲン 有意に増加 有意に増加 なし
線維芽細胞の密度 +24.6%(有意差なし) −17.8%(有意差なし) なし

群間で明確な差が出たのは1型コラーゲンだけである。1型コラーゲンは、筋肉が生み出した力を腱へ伝える結合組織の主な成分で、著者らは筋トレとコラーゲン摂取の組み合わせが、筋肉内の結合組織の形成を高めたと結論づけている。

筋肉は大きくなる? この研究の限界

注意したいのは、この論文では筋肉の太さや筋力の変化が報告されていない点である。「コラーゲンで筋肥大が進む」「筋力が上がる」とは、この結果からはいえない。

著者らは限界として、対象者数が今回の組織学的な指標に合わせて設計されていないこと、画像評価が半定量的であること、対象が若い男性に限られること、製品によってペプチドの組成が異なることを挙げている。また、研究費の一部はコラーゲンペプチドを製造するゲリタ社(Gelita AG)が負担し、共著者の1人はコラーゲンペプチドに関する特許を持つと開示されている。同社は研究の設計や解析には関与していないとされる。

よくある質問

コラーゲンペプチドは1日何g摂った研究?

この試験では1日15gを12週間摂取した。これより少ない量で同じ結果が出るかは検証されていない。

コラーゲンはプロテインの代わりになる?

代わりにはならない。コラーゲンは必須アミノ酸のトリプトファンを含まず、筋肉づくりに重要なロイシンも少ないため、筋肥大を狙うたんぱく質源としてはホエイなどが基本である。

KINNIKU TIMESの視点

今回の結果は、コラーゲンが「筋肉そのもの」ではなく「筋肉を支える結合組織」に働きかける可能性を示したものである。筋肥大を目的にするなら、まずは1日のたんぱく質量を確保することが優先で、目安は体重1kgあたり1.6gのメタ分析の記事ホエイ30〜35gの記事が参考になる。

コラーゲンは、たんぱく質を十分に摂ったうえでの「追加の選択肢」と位置づけるのが現実的である。費用をかけるなら、先にプロテインの価格を筋トレ最安ナビのプロテイン比較で見直し、浮いた予算で試すという順番がよいだろう。


出典:Jerger S, et al. Frontiers in Physiology(2026年6月15日)