クレアチン長期利用者の女性は19.7% 2,094人調査、女性の目的は「健康な加齢」
クレアチン利用者2,094人の調査で、利用歴3年未満では女性が50.0〜63.9%を占めたが、3年以上の長期利用者では19.7%にとどまった。女性は男性より運動能力目的が少なく(37.5%対50.2%)、「健康な加齢」を目的に挙げる傾向があった。
クレアチンを使う女性は、利用歴3年未満では利用者の半数以上を占めるが、3年以上の長期利用者では19.7%にとどまる。米オクラホマ州立大学などの研究チームが、サプリメント管理アプリの利用者2,094人を調べた横断調査の結果を、2026年9月9日に栄養学誌『Nutrients』で発表した。女性は男性に比べ、運動能力よりも「健康な加齢」を目的に挙げる傾向があった。
誰を対象に、どう調べたのか
研究チームは、サプリメント記録アプリ「SuppCo」の利用者に2026年1〜4月にオンライン調査を配信し、クレアチンの利用期間を答えた2,094人(女性1,055人、男性1,039人、平均53歳)を分析した。回答率は約2.0%である。利用期間を「1カ月未満」から「3年以上」までの6段階に分け、目的、知識、情報源を比べた。
著者には調査を配信したSuppCo社と、ヘルスケア企業Function Health社の社員が含まれており、論文の利益相反欄に明記されている。
クレアチンを長く続ける女性は少ない?
利用期間ごとの女性の割合は次のとおりである。3年未満の各グループでは女性が50.0〜63.9%を占めたが、3年以上では19.7%に下がった。
| 利用期間 | 女性の割合 |
|---|---|
| 1カ月未満 | 50.0% |
| 1〜3カ月 | 63.9% |
| 3〜6カ月 | 61.5% |
| 6〜12カ月 | 58.0% |
| 1〜3年 | 53.3% |
| 3年以上 | 19.7% |
ただし一時点の横断調査のため、女性が途中でやめやすいのか、女性の利用がここ数年で広がったために長期利用者が少ないのかは区別できない。研究チームもこの点を限界に挙げている。
女性は何のためにクレアチンを飲むのか
男女で目的と使い方に違いがみられた。
- 目的に「運動パフォーマンス」を挙げたのは女性37.5%、男性50.2%で、女性の方が少なかった。
- 「健康な加齢」を挙げる割合は女性の方が高かった(オッズ比1.41)。
- 1日の摂取量の中央値は男女とも5gだった。
- 最初に多めに飲む「ローディング」の経験者は女性12.3%、男性20.3%。「ローディングが何か分からない」は女性13.0%、男性6.3%だった。
利用歴が長いほど知識も増える
クレアチンに関する5問の知識スコア(5点満点)は、女性では1カ月未満の3.54点から3年以上の4.69点へと高くなった。短期利用者は誤った思い込みが多いのではなく、「分からない」という回答が多かった。また同じ知識レベルでも、女性は男性より自分の知識への自信を低く評価していた。
情報源では、女性はYouTubeや研究論文を挙げる割合が男性より低く、ポッドキャストや医療者を挙げる割合が高かった。
よくある質問
クレアチンは1日何g飲めばよい?
この調査の利用者の中央値は男女とも1日5gだった。国際スポーツ栄養学会(ISSN)も1日3〜5gの継続摂取を目安としている(解説記事)。
この調査でクレアチンの効果は分かる?
分からない。利用実態や知識を尋ねたアンケートで、効果や副作用は測定していない。
クレアチンは女性にも効果がある?
34研究のメタ分析では、女性でも運動能力と体組成に小さな効果が報告されている(関連記事)。
KINNIKU TIMESの視点
クレアチンは「続けて体内の量を保つ」ことで働くサプリメントであり、数週間でやめてしまうと本来の使い方にならない。今回の調査では、短期の女性利用者ほど「分からない」が多かった。ローディングは必須ではなく、1日3〜5gを毎日続けるだけでよいと知っておくだけでも、続けるハードルは下がるはずだ。一方で、この研究は40〜50代が中心で、アプリ利用者に偏った調査である点には注意したい。価格を比べて無理なく続けたい人は、クレアチンの最安比較も参考になる。