車いすオリンピア2026展望 王者ジェームズ・バーガーの連覇なるか、10カ国10人が出場へ
2026年の車いすオリンピアは現地時間9月26日(日本時間27日午前1時30分から)にラスベガスで行われ、10カ国の10人が出場予定である。前年に初優勝したジェームズ・バーガー(米国)が連覇を狙い、6度優勝のハロルド・ケリーは出場者リストに名前がない。
ボディビルの世界最高峰大会「オリンピア」の車いす部門(Wheelchair Olympia)が、現地時間9月26日に米ラスベガスで行われる。国際団体IFBBプロリーグが9月22日に更新した公式の出場者リストには10カ国から10人が並び、2025年に初優勝したジェームズ・バーガー(James Berger、米国)が連覇に挑む。6度の優勝を誇るハロルド・ケリー(Harold Kelley)の名前はリストにない。
車いすオリンピア2026はいつ?日本時間は
大会公式の配信スケジュールによると、車いす部門は9月26日(土)午前9時30分からの枠で予選と決勝を続けて行う。日本時間では27日(日)午前1時30分からとなる。今年のオリンピアは全部門の配信が無料で、視聴方法と日本時間の日程はオリンピア無料配信の記事でまとめている。
出場する10人は?
IFBBプロリーグの公式サイトに掲載された出場者は次の10人である(表記順は公式リストに準じる)。
| 選手 | 国 |
|---|---|
| ガブリエレ・アンドリウッリ(Gabriele Andriulli) | イタリア |
| ウィル・アンソニー(Will Anthony) | スペイン |
| ブレイク・コレトン(Blake Colleton) | オーストラリア |
| ジョズエ・ファビアーノ(Josue Fabiano) | ブラジル |
| エフライム・ガッジョン(Ephraim Gudgeon) | ニュージーランド |
| ラジェシュ・ジョン(Rajesh John) | インド |
| トリー・ジョーンズ(Tory Jones) | カナダ |
| アントニオ・マトコヴィッチ(Antonio Matkovic) | モンテネグロ |
| ケヴィン・セクンディーノ(Kevin Secundino) | フランス |
| ジェームズ・バーガー(James Berger) | 米国 |
本命はバーガーである。2025年のオリンピアで初優勝したうえ、2026年3月7日に米オハイオ州コロンバスで行われたアーノルド・クラシックの車いす部門も制し、オリンピアの出場権を得た。Fitness Voltによると、アーノルド・クラシックでは腕の仕上がりと筋肉の張りが比較審査で際立ったという。同大会の5位には、今回も出場するウィル・アンソニーが入っている。2025年のオリンピアで2位だったセクンディーノ、3位だったジョンも名を連ねており、前年の表彰台の3人がそろって再び顔を合わせる。
歴代王者は?ハロルド・ケリーが6度優勝
オリンピア公式サイトの歴代王者一覧によると、車いす部門は2018年から2024年までの7大会のうち6回をケリーが制した。
| 年 | 優勝者 | 開催地 |
|---|---|---|
| 2018年 | ハロルド・ケリー | ラスベガス |
| 2019年 | ハロルド・ケリー | ラスベガス |
| 2020年 | ハロルド・ケリー | オーランド |
| 2021年 | ハロルド・ケリー | オーランド |
| 2022年 | ハロルド・ケリー | ラスベガス |
| 2023年 | カロル・ミレフスキ(Karol Milewski) | オーランド |
| 2024年 | ハロルド・ケリー | ラスベガス |
| 2025年 | ジェームズ・バーガー | ラスベガス |
Generation Ironによると、2025年大会はケリーが出場せず、本命不在とみられた中でバーガーが初めて頂点に立った。今年もケリーの名前は出場者リストにないため、バーガーが「王者」として迎え撃つ構図になる。
日本でも車いすボディビルの全国大会が誕生
日本では9月23日、日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が名古屋市で「第1回日本車いす男子ボディビル選手権大会」を初めて開催し、4人の中から湯浅剛が初代王者となった。VITUP!によると、審査の流れはJBBFのボディビル競技と同じで、規定ポーズも車いすに乗って行う以外はまったく同じである。車いすボディビルはこれまで、地方連盟の大会や2024年末に東京で開催されたIFBB男子ワールドカップなどで行われてきた。結果はジャパンオープン2日目の記事で紹介している。
よくある質問
車いすオリンピア2026はいつ行われる?
現地時間9月26日(土)午前9時30分から、日本時間では27日(日)午前1時30分からの枠で、予選と決勝が同じ日に行われる予定である。
前回の車いすオリンピア王者は誰?
2025年は米国のジェームズ・バーガーが初優勝した。バーガーは2026年3月のアーノルド・クラシック車いす部門でも優勝している。
車いすオリンピアの最多優勝は?
ハロルド・ケリーの6回(2018〜2022年、2024年)である。2026年の出場者リストには名前がない。
KINNIKU TIMESの視点
車いす部門は、上半身の筋量と仕上がりだけで勝負が決まる、ごまかしのきかない競技である。肩・胸・背中・腕の厚みと、それを見せるポージングの完成度がそのまま順位に表れる。上半身の見栄えを高めたい一般のトレーニーにとっても、トップ選手の筋肉の付き方やポーズの見せ方は参考になるだろう。日本でも全国大会が始まったことで、国内の選手が将来この舞台を目指す道筋も見えてきた。前年の表彰台3人がそろう今年、バーガーが連覇して「新時代の王者」を印象づけるのか、挑戦者が割って入るのかに注目したい。
出典:IFBB Pro League「2026 Olympia Competitors」(2026年9月22日更新)/Olympia公式「Wheelchair Olympia」/OlympiaTV「2026 Olympia Free Livestream」/Generation Iron「2025 Olympia Pro Wheelchair Results」/Fitness Volt「2026 Arnold Classic Pro Wheelchair Results」/VITUP!「車いすボディビルの日本大会初開催」(2026年9月23日)/VITUP!「JBBF主催大会で初の車いすボディビル開催」(2026年9月18日)