筋トレ後のたんぱく質は食品で差がある?卵・鮭・豚肉・レンズ豆など6種を65人で比較
筋トレ後に体重1kgあたり0.25gのたんぱく質を卵白、全卵、鮭、豚肉、レンズ豆、マイコプロテインの6種類の食品からとった試験で、筋肉(筋原線維)のたんぱく質合成の上がり方に食品による差はなかった。トレーニング経験のある若い成人65人を対象にした研究で、2026年に米国臨床栄養学誌で報告された。
筋トレ後に同じ量のたんぱく質を卵白、全卵、鮭、豚肉、レンズ豆、マイコプロテインの6種類の食品からとったところ、筋肉(筋原線維)のたんぱく質合成の上がり方に食品による差はなかった。フレイヤ・ヘイ(Freyja A.D. Haigh)氏、ベンジャミン・ウォール(Benjamin T. Wall)氏らの研究チームが、トレーニング経験のある若い成人65人を調べ、米国臨床栄養学誌「American Journal of Clinical Nutrition」2026年4月号(123巻4号)で報告した。
どんな実験だったのか?
参加者はレジスタンストレーニングの経験がある若い成人65人。下半身の筋トレを行った後、6種類のうちいずれか1種類の食品から、体重1kgあたり0.25gのたんぱく質をとった。体重70kgの人なら約17.5gにあたる。比較の基準は、ほかの栄養素をほとんど含まない「より単離されたたんぱく源」としての卵白である。研究チームは、基準時点と運動後120分、300分の時点で、全身と筋肉のたんぱく質合成を測った。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | トレーニング経験のある若い成人65人 |
| 運動 | 下半身のレジスタンス運動 |
| たんぱく質量 | 体重1kgあたり0.25g |
| 食品(6種類) | 卵白(基準)、全卵、鮭、豚肉、レンズ豆、マイコプロテイン(菌類由来のたんぱく質) |
| 測定 | 基準時点、運動後120分・300分 |
筋たんぱく合成に食品の差はあった?
筋原線維たんぱく質の合成速度は、どの食品でも運動・摂取後に上がり、6群の間に差はなかった。食品ごとに血中のアミノ酸の上がり方は大きく異なり、必須アミノ酸は豚肉で最も多く、レンズ豆で最も少なかったが、それでも筋肉での反応は同程度だった。
一方、全身レベルのたんぱく質の収支(合成と分解の差)では、卵白が最も良い結果となった。これは主に、体のたんぱく質の分解をより強く抑えたことによるとされる。つまり「筋肉での合成」と「全身の収支」では見え方が異なる。
この研究の限界は?
測ったのは運動後5時間の短期的な反応で、数か月単位で筋肉が太くなるかどうかは調べていない。たんぱく質量も体重1kgあたり0.25gの1条件だけで、65人を6群に分けているため、1群あたりの人数は多くない。植物性と動物性のたんぱく質の長期的な比較は、植物性プロテインと動物性の18試験の記事で紹介している。
よくある質問
筋トレ後は卵や肉などの普通の食事でもよいですか?
この研究では、体重1kgあたり0.25gのたんぱく質を食品からとった場合、どの食品でも筋たんぱく合成は同程度に上がった。量がそろっていれば、食品の種類による差は小さいと考えられる。
全卵と卵白ではどちらがよいですか?
筋肉でのたんぱく質合成には差がなかった。全身のたんぱく質収支では卵白が最も良かったが、長期的な筋肥大の差は調べられていない。
レンズ豆のような植物性たんぱく質でも筋肉はつくられますか?
レンズ豆は必須アミノ酸の上がり方が最も小さかったが、筋たんぱく合成は他の食品と同程度だった。ただし短期の測定であり、長期的な効果は別の研究で確かめる必要がある。
KINNIKU TIMESの視点
筋トレ後の1食で大切なのは、まず「たんぱく質の量」をそろえることだ。体重70kgなら約17.5g、卵なら数個分、鮭や豚肉なら手のひら程度の量が目安になる。好みや予算に合わせて食品を選んでよく、肉・魚・卵・豆を組み合わせて1日の総量を確保すればよい。1日に必要な量は体重1kgあたり何gかを分析した記事を参考にしてほしい。食事で足りない分をプロテインで補う場合は、プロテイン最安ナビで価格を比べられる。
出典:Haigh FADほか, American Journal of Clinical Nutrition 123巻4号 101231(2026年4月)/UTMB Health Research Expert Profiles(論文情報)/Biolayne(2026年)