論文解説・新常識
筋トレ週90〜120分で死亡リスク13%低下。ハーバードが約15万人を最大30年追跡
SUMMARY|この記事の要約
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームが、米国の医療従事者約15万人を追跡。筋トレと有酸素運動を組み合わせた人では死亡リスクが約45%低かった。
筋トレは「見た目」だけでなく「寿命」にも関わる——その関連を大規模データで示した研究が、英国のスポーツ医学誌「British Journal of Sports Medicine」に掲載された。
約15万人を最大30年間追跡
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームは、米国の医療従事者約15万人を最大30年間にわたって追跡。この間に約3万6,000人が亡くなっており、運動習慣と死亡リスクの関係を分析した。
主な結果
- 週90〜120分の筋トレ:全死因の死亡リスクが約13%低い、心血管疾患による死亡は約19%低い
- 週150分以上の有酸素運動のみ:死亡リスクが約26〜43%低い
- 有酸素運動+筋トレ(週60〜120分):死亡リスクが約45%低い
注目すべきは、筋トレと有酸素運動の「組み合わせ」が最も低いリスクと関連していた点だ。週に1〜2時間、つまり「週2回のジム通い」程度の筋トレでも意味がある可能性が示されている。
注意点:「相関」であって「因果」ではない
この研究は観察研究であり、「筋トレをすれば必ず長生きする」と証明したものではない。筋トレを続けている人は、食事や睡眠など他の生活習慣も良い傾向があるため、その影響を完全には排除できない。また対象者は米国の医療従事者であり、日本人にそのまま当てはまるとは限らない。
KINNIKU TIMESの視点
ACSMの新ガイドラインが掲げた「週2回の筋トレ」と、この研究が示した「週約90〜120分」は、ほぼ同じラインを指している。筋トレはもはやボディビルやダイエットのためだけのものではない。歯磨きや睡眠と同じ「健康習慣」として捉える時代が来ている。
出典:GIGAZINE(2026年7月19日)(原著:British Journal of Sports Medicine)