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オリンピア6連覇のクリス・バムステッド、引退後に語る「この道にゴールはない」

公開 ・ KINNIKU TIMES 編集部 ・ 読了目安 4分
ボケ背景のコンデンサーマイク
SUMMARY|この記事の要約

クラシックフィジークでオリンピア6連覇を果たし、2024年に競技を退いたクリス・バムステッド。2026年5月に発表した共同コレクション「Unfinished」に込めた思いと、これまでの歩みを振り返る。

クラシックフィジークでオリンピア6連覇を果たし、2024年に競技の第一線を退いたクリス・バムステッド(カナダ)。引退後もSNSやYouTubeで発信を続け、2026年5月にはアパレルブランド「Gymshark」との共同コレクション「Unfinished(未完成)」を発表した。「ゴールはない」という言葉に込めた思いと、その歩みを振り返る。

6年連続でオリンピアの頂点に

バムステッドは1995年、カナダ・オンタリオ州オタワ近郊のスティッツビル生まれ。クラシックフィジークは、身長に応じた体重の上限を設けたうえで、筋量だけでなく均整や美しさを重視する部門である。オリンピアでは2017年、2018年と2年続けて2位に甘んじたが、2019年に初優勝すると、2024年まで6連覇を達成した。

2024年10月に6度目の優勝を果たした後、引退を表明。同年には無差別のメンズオープン部門で欧州の大会「プラハ・プロ」に出場して2位に入り、11月に改めて競技からの引退を明らかにした。

SNSで世界的な影響力

ステージの外でも存在感は大きい。Instagramのフォロワーは2,600万人を超え、YouTubeの登録者も400万人以上にのぼる。2021年にはサプリメントブランド「Raw Nutrition」の共同オーナーとなり、2024年9月にはGymsharkの共同オーナー兼アスリートに就任した。

ボディビル審査員のスティーブ・ワインバーガー氏は2026年6月、Fitness Voltの取材に対し、バムステッドがさらにサイズを増やして1年間準備すれば、メンズオープンでも上位5人に入れる可能性があるとの見方を示した。ただし本人は現役に戻っておらず、2026年のオリンピアにも出場しない。

「この道にゴールはない」

2026年5月7日に発売された「Unfinished」コレクションについて、本人は「このコレクションをUnfinishedと名付けたのは、この道にはゴールラインがないと気づいたからだ」とコメントしている。進歩はトロフィーのような一つの到達点ではなく、日々の努力と規律の積み重ねから生まれる、という考え方がテーマになっている。

動画:Gymshark公式YouTubeチャンネル「Gymshark | Chris Bumstead: Unfinished」

また米メディア「Generation Iron」によると、引退後はボックスジャンプやスプリント、可動性を高める種目を取り入れた「アスレチックな日」をトレーニングに加えているという。大会のための体づくりから、動ける体を保つ方向へと重心を移していることがうかがえる。

KINNIKU TIMESの視点

世界の頂点に6度立った選手が、引退後に語ったのが「ゴールはない」という言葉であることは示唆に富む。筋トレを始めると、「体重○kg」「ベンチプレス○kg」といった目標を掲げる人が多い。目標設定はやる気を保つのに役立つが、達成した途端に張り合いを失ってしまうこともある。

数字の目標と並行して、「週に何回ジムへ行く」「フォームを毎回動画で確認する」といった行動の目標も持っておくと、長く続けやすくなる。また、バムステッドのように年齢や目的の変化に合わせてジャンプやダッシュ、可動域を広げる運動を組み込むのも、トレーニングを生涯の習慣にするうえで参考になる考え方である。


出典:Generation Iron「Unfinished: Gymshark x Cbum Capsule Collection Announced」(2026年5月1日)Generation Iron「Chris Bumstead's 2026 Complete Bodybuilding Workout & Diet Plan」(2026年7月25日)Fitness Volt「Steve Weinberger Believes Chris Bumstead Can Crack the Top 5 in Men's Open」(2026年6月29日)Wikipedia「Chris Bumstead」