【1回10gは下痢が増加】クレアチンは1回5g以上だと無駄?分け方と研究
クレアチンの1回5g以上が無駄だと言い切る根拠は、今回確認できませんでした。一方、サッカー選手59人の試験では、1回10gで下痢が増えました。1回量の分け方を整理します。
監修ではなく、公開されている研究・公的情報・公式の案内をもとにした編集部の解説です。医療の判断はできません。
クレアチンは1回5gまで、それ以上は無駄になる、という話を聞いて迷う方は多いです。
この記事では、国際スポーツ栄養学会(ISSN)の見解と2本の試験をもとに、この話の根拠の強さを整理します。(2026年10月確認)
先に結論:1回5g以上が無駄だという根拠は確認できませんが、1回10gは下痢が増えた報告があります。
- ISSNの見解のローディングは、5gを1日4回に分ける形で、1回量を5g前後に区切っています。
- 1日3gを28日続けても、筋肉のクレアチンは約20%増えました(男性31人の試験の一部)。
- サッカー選手59人の試験では、下痢は1回10gの群が55.6%、5gを2回に分けた群が28.6%でした。
- 1回量ごとの吸収の上限を直接調べた研究は、今回確認できませんでした。
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この記事でわかること
- ISSNの量は1回5g前後で区切られている
- 1回10gを一度に飲むと下痢が増えた報告
- 無駄と言える根拠は見つからなかった
- 医師・薬剤師に相談したい人
ISSNの量は、1回5g前後で区切られている
ISSNの見解は、ローディングを「5gを1日4回」と示しています。期間は5〜7日です。
体重から出す場合は、体重1kgあたり約0.3gです。
ローディングのあとの維持量は、1日3〜5gです。体格が大きい人は、5〜10gが必要な場合もあると記されています。
| 方法 | 量 | 期間 |
|---|---|---|
| ローディング | 5g×4回/日 | 5〜7日 |
| 体重から計算 | 体重×0.3g | 5〜7日 |
| 維持 | 3〜5g/日 | 続ける |
| ゆっくり | 3g/日 | 28日 |
※ISSNの見解(2017年)より。ローディングは貯蔵量を早く満たす方法で、必須ではありません。
つまり、ISSNの量は「1回5g前後を、1日に何回か飲む」形です。1回5gが上限だと書かれているわけではありません。
1日量の計算例です。体重60kgなら、60×0.3=18gで、4回に分けると1回4.5gになります。
ゆっくり満たす方法でも結果は近い
男性31人の試験では、大量を短期間でも、少量を長期間でも、筋肉のクレアチンは約20%増えました。
| 方法 | 筋肉のクレアチン |
|---|---|
| 20g/日を6日 | 約20%増 |
| 3g/日を28日 | 約20%増 |
| 20gの後に2g/日 | 高い水準を維持 |
※Hultman らの1996年の試験(J Appl Physiol)の要約より。人数ごとの内訳は、要約には書かれていません。
量の組み立ては、クレアチンのローディングとは?やり方・体重別の量とメリット・デメリットでも確認できます。
1回10gを一度に飲むと、下痢が増えた報告がある
1回量を増やしたときの研究も、1本あります。エリートのサッカー選手59人を対象にした、二重盲検の試験です。
28日間、クレアチンを1日10gとして、5gを2回に分ける群、10gを1回で飲む群、プラセボ群の3つを比べました。
| 群 | 下痢の割合 |
|---|---|
| 5g×2回 | 28.6% |
| 10g×1回 | 55.6% |
| プラセボ | 35.0% |
※Ostojic らの2008年の試験(Res Sports Med)より。5g×2回とプラセボの差は有意ではありませんでした。
10gを1回で飲む群は、5gを2回に分けた群より、下痢の割合が有意に高い結果でした。プラセボ群より高い差も有意でした。
全体で多かった訴えは、下痢が39.0%、胃の不調が23.8%、げっぷが16.9%でした。
著者は、2回に分けて飲む限り、28日間の摂取に問題はないとしています。ただし1回10gでは、下痢のリスクが上がる可能性があります。
この試験で言えないこと
- 対象は、エリートの男性のサッカー選手59人だけです。
- 胃腸の症状はアンケートで自己申告されたものです。
- 1回5g以下の量や、10gを超える量は比べていません。
お腹の不調への対処は、クレアチンでお腹がゴロゴロする?下痢・胃もたれの原因と対処法で整理しています。
「5g以上は無駄」を、根拠の強さで判定する
ここまでの内容を、主張ごとに分けて判定します。判定は、確認できた研究だけにもとづく編集部の整理です。
| 主張 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1回5gが吸収の上限 | 未確認 | 1回量ごとの上限を調べた研究を確認できず |
| 5g超は全部尿に出る | 未確認 | 同上。ISSNに該当する記載なし |
| 1回10gは胃腸に負担 | 一部あり | 59人の試験で下痢が増加 |
| 1日の合計が大事 | 整合的 | 3g/日でも約20%増の試験あり |
※判定は2026年10月時点で確認できた範囲です。見つからなかったことは、無いことの証明ではありません。
ISSNの見解には、消化管での吸収はほぼ100%と記されています。1回量を増やすと吸収が落ちる、という記載は確認できませんでした。
また、筋肉の中の貯蔵が満ちたあとは、維持量の3〜5gで保てるとされています。量を増やすほど増え続けるわけではありません。
言い切れるのは「無駄だと証明された」ではなく「量を増やす理由が弱い」という点です。
1回量の決め方(編集部の案)
- 維持なら、1日3〜5gを1回で飲む(商品の表示の1回量を守る)。
- ローディングなら、1日量を4回に分け、1回5g前後にする。
- お腹が弱い人は、1回量を減らして回数を増やす。
スプーンがない場合の量り方は、クレアチンの3gを計量スプーンなしで量る方法で説明しています。
持病や服薬がある人は、量の前に相談を
MSDマニュアル家庭版には、副作用として軽度の胃の不調、頭痛、体重増加などが挙げられています。
避けるべき人として、腎機能障害の既往がある人と、腎機能に影響する薬(例:NSAID)を服用している人が記されています。
| 状況 | 動き方 |
|---|---|
| 腎臓の持病がある | 飲む前に医師に相談 |
| 痛み止めなどを服用中 | 薬剤師に相談 |
| 妊娠中・授乳中 | 自己判断で始めない |
| 18歳未満 | 保護者と指導者に相談 |
※量の判断は、ここに挙げた人ほど医師・薬剤師の助言を優先してください。
腎臓の数値の見方は、クレアチンで腎臓の数値は下がる?見かけの変化と受診の目安にまとめています。
食事全体のたんぱく質は、高タンパク食品コスパランキングで確かめられます。
よくある質問
クレアチンは1回5gを超えて飲むと、吸収されないのですか?
吸収されなくなるという根拠は、今回確認できませんでした。ISSNの見解は、消化管での吸収をほぼ100%としています。ただし1回10gでは下痢が増えた報告があります。
1日の合計が同じなら、1回量は気にしなくていいですか?
筋肉のクレアチンを増やす面では、1日3gでも約20%増えた試験があります。胃腸の面では、1回量を分けたほうが下痢が少なかった試験があります。
お腹がゆるくなるときは、どうすればよいですか?
1回量を減らして、回数を増やす方法があります。症状が続く場合は、量を減らして様子を見ながら、医師や薬剤師に相談してください。
ローディングの5gは、1回で飲んでよいですか?
ISSNの見解は、5gを1日4回に分ける方法を示しています。初めての方は、商品の表示の1回量に従ってください。
まとめ
「1回5g以上は無駄」と言い切る根拠は、今回確認できませんでした。ISSNの量は1回5g前後で区切られていますが、それは上限ではありません。
ただし、1回10gを一度に飲んだ群で下痢が増えた試験はあります。量を増やす理由は弱いので、商品の表示の1回量を守り、迷ったら医師・薬剤師に相談してください。
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ここからは、FITPEAKの自社商品の紹介です。1回量の効果をうたうものではありません。
FITPEAK クレアショットは、1本にクレアチン3,000mgを入れた、スティック個包装の食品です。定期購入のみのご案内で、予約を受け付けています。
外出先でも持ち運べる点が特長です。初回のお届けは2026年12月上旬の予定です。価格や詳細は商品ページで確認してください(2026年10月確認)。
出典
2026年10月に開いて確認しました。
- Kreider RB, et al. International Society of Sports Nutrition position stand: safety and efficacy of creatine supplementation in exercise, sport, and medicine. J Int Soc Sports Nutr. 2017
- Hultman E, et al. Muscle creatine loading in men. J Appl Physiol. 1996
- Ostojic SM, Ahmetovic Z. Gastrointestinal distress after creatine supplementation in athletes: are side effects dose dependent? Res Sports Med. 2008
- MSDマニュアル家庭版「クレアチン」(2025年7月更新)
- FITPEAK クレアショット 公式商品ページ
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