【35本の試験を整理】クレアチンはバレーボールに役立つ?ジャンプへの影響と注意点
バレーボール選手の試験35本を整理した2025年の分析では、クレアチンは垂直跳びの高さで有効とされました。ただし証拠は低〜中程度で予備的です。結果と注意点を整理しました。
監修ではなく、公開されている研究・公的情報・公式の案内をもとにした編集部の解説です。医療の判断はできません。
バレーボールは、スパイクとブロックで、ジャンプを何度もくり返す競技です。クレアチンがジャンプに役立つのかを知りたい方は多いです。
この記事では、バレーボール選手を対象にした研究を、人数や条件も含めて整理します。(2026年10月確認)
先に結論:選手838人・35本の試験を整理した分析では、クレアチンは垂直跳びの高さに有効とされました。
- 分析は、効果の確かさを「低〜中程度」とし、結果を予備的なものと位置づけています。
- 垂直跳びでは、β-アラニンの次にクレアチンが続きました。
- 大学エリート選手の試験では、ブロックジャンプのくり返しで小さな差が報告されました。
- 体重増加が主な副作用です。未成年は、周囲と医師に相談してください。
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この記事でわかること
- 35本の試験を整理した分析の結論
- 大学エリート選手のブロックジャンプ
- ビーチバレーの女子選手の試験
- 体重増加と、飲む前の確認
35本の試験を整理した分析の結論
2025年に報告された系統的レビューとネットワークメタ分析が、バレーボール選手の試験をまとめました。
対象は、14歳以上のバレーボール選手838人が参加した無作為化試験35本です。13種類のサプリメントを比べています。
ネットワークメタ分析は、直接比べていない成分どうしも、間接的に比べる方法です。
| 成分 | 垂直跳びの推定差 |
|---|---|
| β-アラニン | 4.6(信用区間1.2〜7.8) |
| クレアチン | 3.7(信用区間0.57〜6.9) |
| カフェイン | 2.1(信用区間0.06〜4.1) |
※抄録に単位の記載はありません。信用区間は、推定の幅を示す範囲です。
分析の著者は、クレアチンとカフェインも垂直跳びの高さに有効だとしています。
ただし、下半身の平均パワーには有意な改善がなく、重い副作用の報告もありませんでした。
証拠の確かさは「低〜中程度」で、著者は結果を予備的なものとして慎重に読むよう求めています。年齢や競技レベルで戦略を分けることも勧めています。
ISSNの見解の競技例の表にも、バレーボールは入っています。見解の全体は、ISSNのクレアチン見解を日本語で整理:9つの結論と読み方で整理しています。
大学エリート選手のブロックジャンプ
2011年に報告された試験は、大学のトップ選手の男子チームを対象に、ジャンプの質を調べました。
12人が参加し、二重盲検でクレアチン群とプラセボ群に分かれました。けがが2人、外れ値が2人あり、分析は8人です。
飲み方は、最初の4日間が1日20g、次の2日間が10g、その後は5gで、合計28日間でした。
| 測定 | クレアチンの差 |
|---|---|
| 最大のスパイクジャンプ | 群の差は不明確 |
| ブロック3〜6セット目 | 2.8%高い(おそらく有益) |
| ブロック7〜10セット目 | 1.9%高い(有益の可能性) |
| 疲労による低下の幅 | 群の差なし |
※ブロックジャンプは、10回を10セットくり返す課題です。差の表現は、論文の記載です。
著者は、クレアチンが、疲れの大きさを変えずに、くり返しのブロックの高さを保つ力を、おそらく高めたと結論しています。
読むときの注意
- 分析した人数が8人と少ない。
- 1チームの男子選手だけで、女子には当てはまるか不明。
- 最大のスパイクジャンプでは、群の差がはっきりしなかった。
くり返しのジャンプで効果が見えやすいという点は、クレアチンの「全力の動きをくり返す力」という説明と合います。
ローディングの手順は、クレアチンのローディングとは?やり方・体重別の量とメリット・デメリットで確認できます。
ビーチバレーの女子選手の試験
2026年に報告された試験は、女子のビーチバレー選手32人を対象にした、10週間の無作為化試験です。
クレアチン群17人は、グミ形式のクレアチンを1日5g飲みました。比べる群は15人です。
クレアチン群では、カウンタームーブメントジャンプの高さと、方向転換の速さが改善しました。比べる群では、改善がないか、悪化がありました。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| ジャンプの高さ | クレアチン群で改善 |
| 方向転換の速さ | クレアチン群で改善 |
| 体脂肪など | 群と時間の差あり |
| 除脂肪量・反応時間 | 有意な差なし |
※体脂肪などの変化の向きは、抄録に明記されていません。
読むときの注意
- 比べる群はプラセボではなく、盲検かどうかが抄録に書かれていない。
- クレアチン製品の提供を受けたことが開示されている。
- 研究期間が10週間で、人数は少ない。
女子選手の試験が少ない中で、貴重な報告です。ただし1本だけで、結論にはできません。
バレーの動きにあてはめると(編集部の整理)
| 場面 | 理屈の近さ | 研究の状況 |
|---|---|---|
| スパイク・ブロック | 近い | ジャンプで報告あり |
| 連続の移動・レシーブ | やや近い | 方向転換で報告1本 |
| 長い試合の持久 | 遠い | 今回は未確認 |
※「理屈の近さ」は編集部の整理で、効果を示すものではありません。
体重増加と、飲む前の確認
ISSNの見解は、一貫して報告される副作用は体重増加だけだとしています。ジャンプの高さは体重にも左右されるため、体重の変化は記録しておきましょう。
体重増加の中身は、クレアチンで体重増加する?何kg増えるか・水太りとの違い・やめたら戻るかで説明しています。
飲むなら、量は見解の範囲で
- ローディングをする場合:体重1kgあたり約0.3gを5〜7日。
- そのあとの維持量:1日3〜5g。
- 急がない場合:1日3〜5gを続け、3〜4週間かけて貯蔵量を増やす。
こんな人は、飲む前に相談を
- 腎臓の病気がある方、腎機能に影響する薬を使っている方は、医師に相談する。
- 妊娠中・授乳中の方は、自己判断で始めない。
- 18歳未満は、保護者と指導者、医師に相談する。
MSDマニュアル家庭版は、腎機能障害の既往がある人は避けるよう記載しています。未成年については、未成年・シニア層のクレアチン摂取に関するQ&Aを確認してください。
女子選手の飲み方は、クレアチンは女性が飲んでも大丈夫?も参考になります。
禁止薬物かどうかは、クレアチンはドーピング?禁止薬物かどうかと認証の見方で確認できます。
よくある質問
クレアチンを飲むと、バレーのジャンプは高くなりますか?
35本を整理した分析では、垂直跳びの高さに有効とされました。ただし証拠の確かさは低〜中程度で、予備的な結果です。
β-アラニンのほうが、クレアチンより良いのですか?
垂直跳びの推定差は、β-アラニンがやや大きい結果でした。ただし推定の幅が重なっており、優劣は断定できません。
ブロックジャンプのくり返しに効果はありますか?
大学エリート選手の小さな試験で、後半のセットで小さな差が報告されました。人数は8人で、確定的ではありません。
グミのクレアチンでも同じ効果がありますか?
女子ビーチバレー選手の試験で、グミ形式が使われました。ただし比べる群はプラセボではなく、製品の提供を受けた試験です。
中高生のバレー部でも飲んでよいですか?
ISSNの見解には条件があります。自己判断せず、保護者・指導者・医師に相談してください。
まとめ
バレーボール選手の35本を整理した分析では、クレアチンは垂直跳びの高さに有効とされました。ただし証拠の確かさは低〜中程度で、予備的な結果です。
飲むなら、ISSNの見解にある量の範囲で、体重と体調を記録してください。持病や服薬がある方、未成年は、医師・薬剤師に相談してから決めましょう。
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FITPEAK クレアショットは、1本にクレアチン3,000mgを入れた、スティック個包装の食品です。定期購入のみのご案内で、予約を受け付けています。
外出先でも持ち運べる点が特長です。初回のお届けは2026年12月上旬の予定です。価格や詳細は商品ページで確認してください(2026年10月確認)。
出典
2026年10月に開いて確認しました。
- Du H, et al. Effects of Nutritional Supplements on Explosive Lower Limb Performance in Volleyball Players: A Systematic Review and Network Meta-Analysis. Nutrients. 2025
- Lamontagne-Lacasse M, Nadon R, Goulet EDB. Effect of creatine supplementation on jumping performance in elite volleyball players. Int J Sports Physiol Perform. 2011
- Pereira F, et al. Effects of Creatine Monohydrate Gummies on Performance and Body Composition in Female Beach Volleyball Athletes. J Funct Morphol Kinesiol. 2026
- Kreider RB, et al. International Society of Sports Nutrition position stand: safety and efficacy of creatine supplementation in exercise, sport, and medicine. J Int Soc Sports Nutr. 2017
- MSDマニュアル家庭版「クレアチン」(2025年7月更新)
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