【投てきの試験は未確認】クレアチンは砲丸投げなどに役立つ?米国の使用率は32.7%
砲丸投げなどの投てき種目で、クレアチンの記録への効果を比べた試験は確認できませんでした。ISSNの見解、陸上の栄養ガイド、米国の調査、体重の注意を整理しました。
監修ではなく、公開されている研究・公的情報・公式の案内をもとにした編集部の解説です。医療の判断はできません。
砲丸投げ、円盤投げ、やり投げ、ハンマー投げなどの投てきは、一瞬の爆発的な力と、体の大きさが成績に関わります。そのため、クレアチンに関心を持つ選手は多いです。
この記事では、投てき選手に関する情報を整理して、わかったことと、まだわからないことを分けて説明します。(2026年10月確認)
先に結論:投てきの記録をクレアチンで比べた試験は未確認です。米国の大学の投てき選手では、32.7%が使っていました。
- ISSNの見解は、砲丸投げ、やり投げ、円盤投げ、ハンマー投げを、筋肉量を増やすことが役立つ競技の例に挙げています。
- 陸上の栄養ガイドは、投てき選手がクレアチンを時期を分けて使う案を示しています。
- 競技者をまとめた分析では、クレアチンを含むどのサプリでも、除脂肪量は有意に増えませんでした。
- 使う人が多いことと、効果があることは別です。品質の確認も欠かせません。
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この記事でわかること
- 投てき種目で確認できたこと・できなかったこと
- 米国大学の投てき選手258人の調査
- 筋肉量・筋力への期待と、確認できたこと
- 品質と飲む前の確認
投てき種目で確認できたこと・できなかったこと
編集部は、PubMedで、クレアチンと砲丸投げ、円盤投げ、やり投げ、ハンマー投げなどを組み合わせて調べました。
その結果、投てきの記録を、クレアチンで比べた試験は見つかりませんでした。見つかったのは、ガイドや調査です。
ISSNの見解の競技例の表では、砲丸投げ、やり投げ、円盤投げ、ハンマー投げが「体重・筋肉量を増やす」の欄に載っています。
2019年の跳躍・投てき・混成競技の栄養ガイドは、種目の特徴に応じて、クレアチンなどを時期を分けて使う案を挙げています。
| 見る点 | 確認できたこと |
|---|---|
| 投てきの記録 | クレアチンの試験は未確認 |
| ISSNの見解 | 体重・筋肉量の欄に例示 |
| 栄養ガイド | 時期を分けて使う案 |
| 使用の実態 | 米国大学の調査で32.7% |
※調査の範囲は、PubMedの検索です。見落としがある可能性もあります。
ガイドは、投てき選手は体が大きい傾向があり、運動量も多いため、たんぱく質を多めにとる必要があると説明しています。量の目安は、体重1kgあたり1.5〜2.2gです。
見解の全体は、ISSNのクレアチン見解を日本語で整理:9つの結論と読み方で整理しています。
米国大学の投てき選手258人の調査
2015年に報告された調査は、米国の大学1部(NCAA Division I)の投てき選手258人が対象です。クレアチンについて質問しています。
オンラインで回答を集めた調査で、使用の実態と、使う理由、使わない理由が分かります。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 使っている割合 | 全体で32.7% |
| 上位リーグの選手 | 44.6% |
| 下位リーグの選手 | 28.8% |
| 気になる点(品質) | 39.5% |
| 気になる点(費用) | 33.3% |
※論文の抄録の数字です。上位リーグと下位リーグの差は、有意と報告されています。
使う理由は、筋力が83.3%、回復が69.0%、競技力が60.7%でした。
使わない理由、または使うときの障害として、品質管理への不安、費用、手間、足がつることが挙げられました。
追加の教育を望む選手は半数を超えましたが、サプリの相談を受けられる大学は、26.6%でした。
この調査の読み方
- 使う人の割合を示すもので、効果の証拠ではない。
- 米国の大学の選手のデータで、日本の選手には当てはまらないことがある。
- 調査から10年以上たっている。
つまり、「多くの選手が使っている」ことは分かりますが、「効く」ことは、この調査からは言えません。
筋肉量・筋力への期待と、確認できたこと
投てきでクレアチンに期待されるのは、筋力トレーニングの質を上げて、筋力や筋肉量の伸びを助けることです。ISSNの見解は、この考え方を示しています。
見解には、アメリカンフットボールの選手の報告も引用されています。1日20gまたは25gを12週間飲み、筋力と筋肉量の伸びが大きかったそうです。この試験は、炭水化物とたんぱく質のサプリと一緒でした。
一方で、2025年の分析は、少し違う結果です。
| 情報源 | 筋肉量への見方 |
|---|---|
| ISSNの見解 | トレーニングの伸びを助ける |
| アメフト選手の報告 | 筋力と筋肉量の伸びが大きい |
| 競技者の分析(2025年) | 除脂肪量は有意に増えず |
※競技者の分析は、さまざまなサプリと競技をまとめたもので、投てき選手に限りません。
35本の試験(競技者991人)をまとめたこの分析では、クレアチンを含むどのサプリでも、除脂肪量は有意に増えませんでした。
著者は、ねらう効果と練習の時期に合わせて、サプリを選ぶよう勧めています。
投てきの特徴にあてはめると(編集部の整理)
| 場面 | 理屈の近さ | 研究の状況 |
|---|---|---|
| 一投の爆発的な力 | 近い | 投てきでは未確認 |
| 筋力トレーニング | 近い | ISSNが言及 |
| 体重・筋肉量 | 近い | 結果は一貫せず |
| 技術・コントロール | 遠い | 根拠なし |
※「理屈の近さ」は編集部の整理で、効果を示すものではありません。
筋力トレーニングとの組み合わせは、ベンチプレス・スクワットなど種目別に見るクレアチンの活用シーンも参考になります。
品質と飲む前の確認
調査で、品質管理への不安が約4割の選手から挙がりました。競技会に出る選手にとって、品質は重要な点です。
第三者機関の認証マークの見方は、サプリメントの第三者認証マーク(第三者機関認証)の見方で整理しています。純度については、クレアチンの純度・不純物は?ジシアンジアミド等と品質の見方も確認できます。
禁止薬物かどうかは、クレアチンはドーピング?禁止薬物かどうかと認証の見方で確認できます。大会の規則も、事前に確認してください。
飲むなら、量は見解の範囲で
- ローディングをする場合:体重1kgあたり約0.3gを5〜7日。
- そのあとの維持量:1日3〜5g。
- 体格が大きい人は、5〜10gが必要な場合もあると見解に記されている。
ISSNの見解は、一貫して報告される副作用は体重増加だけだとしています。体重の変化は記録しておきましょう。
体重増加の中身は、クレアチンで体重増加する?何kg増えるか・水太りとの違い・やめたら戻るかで説明しています。
こんな人は、飲む前に相談を
- 腎臓の病気がある方、腎機能に影響する薬を使っている方は、医師に相談する。
- 妊娠中・授乳中の方は、自己判断で始めない。
- 18歳未満は、保護者と指導者、医師に相談する。
MSDマニュアル家庭版は、腎機能障害の既往がある人は避けるよう記載しています。未成年については、未成年・シニア層のクレアチン摂取に関するQ&Aを確認してください。
食事全体のたんぱく質は、高タンパク食品ランキングで確かめられます。
よくある質問
クレアチンを飲むと、砲丸投げの記録は伸びますか?
投てきの記録を、クレアチンで比べた試験は確認できませんでした。伸びるとも伸びないとも言えません。
投てき選手は、どのくらいクレアチンを使っていますか?
米国の大学1部の投てき選手258人の調査では、32.7%が使っていました。ただし、使う人が多いことと、効果があることは別の話です。
筋肉量は増えますか?
ISSNの見解は、トレーニングの伸びを助けるとしています。一方、2025年の競技者の分析では、除脂肪量が有意に増えたサプリはありませんでした。
競技会の前に、気をつけることは何ですか?
大会の規則と、商品の品質を確認してください。第三者機関の認証マークがあるかも、目安になります。
中高生の投てき選手でも飲んでよいですか?
ISSNの見解には条件があります。自己判断せず、保護者・指導者・医師に相談してください。
まとめ
砲丸投げなどの投てきで、クレアチンの記録への効果を比べた試験は確認できませんでした。米国の調査では3割強の選手が使っていますが、効果の証拠とは別の話です。
飲むなら、ISSNの見解にある量の範囲で、体重と体調を記録してください。品質と大会の規則を確認し、持病や服薬がある方、未成年は医師・薬剤師に相談してください。
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FITPEAK クレアショットは、1本にクレアチン3,000mgを入れた、スティック個包装の食品です。定期購入のみのご案内で、予約を受け付けています。
外出先でも持ち運べる点が特長です。初回のお届けは2026年12月上旬の予定です。価格や詳細は商品ページで確認してください(2026年10月確認)。
出典
2026年10月に開いて確認しました。
- Kreider RB, et al. International Society of Sports Nutrition position stand: safety and efficacy of creatine supplementation in exercise, sport, and medicine. J Int Soc Sports Nutr. 2017
- Judge LW, et al. Creatine Usage and Education of Track and Field Throwers at National Collegiate Athletic Association Division I Universities. J Strength Cond Res. 2015
- Sygo J, et al. Fueling for the Field: Nutrition for Jumps, Throws, and Combined Events. Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2019
- Burke LM, et al. International Association of Athletics Federations Consensus Statement 2019: Nutrition for Athletics. Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2019
- Deng B, et al. Effects of different dietary supplements combined with conditioning training on muscle strength, jump performance, sprint speed, and muscle mass in athletes. Front Nutr. 2025
- MSDマニュアル家庭版「クレアチン」(2025年7月更新)
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