水素水は運動に効く?大学生13人の試験、全力こぎ7本で平均パワーの落ち込みが縮小
運動5分前に水素水280mLを飲むと、6秒の全力こぎ7本で平均パワーの落ち込みが小さく、3分後の血中乳酸も約1mmol/L低かった。ただし大学生アスリート13人の小規模試験で、最大パワーや主観的なきつさには差がなかった。
運動の5分前に水素水280mLを飲むと、6秒の全力こぎを7本くり返すテストで平均パワーの落ち込みが小さくなり、運動3分後の血中乳酸も約1mmol/L低かった。中国の華南師範大学の研究チームが、大学生アスリート13人を対象にした試験の結果を、学術誌「Journal of Sports Science and Medicine」(2026年9月1日オンライン公開)に報告した。ただし人数は少なく、最大パワーや主観的なきつさには差がなかった。
どんな試験だったのか
対象は、ラグビー7人、陸上・サッカー・バスケットボール各2人の男子大学生アスリート13人(平均23.9歳)。同じ人が水素水と普通の水(蒸留水)の両方を1週間あけて試す「クロスオーバー試験」で、順番は無作為に決めた。参加者にはどちらの水かを知らせない単盲検で、飲み物を用意した研究者は中身を知っていた。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 飲み物 | 水素水280mL(水素濃度約1,600ppb)または蒸留水280mL |
| タイミング | 運動の5分前に1回だけ飲む |
| 運動テスト | 自転車エルゴメーターで6秒の全力こぎを7本(間に30秒の休息) |
| 主な測定項目 | 平均パワー、最大パワー、パワーの低下率、心拍変動(自律神経の回復)、血中乳酸、主観的運動強度 |
結果:平均パワーは上回り、最大パワーは差なし
| 測定項目 | 水素水の結果(普通の水との比較) | 効果の大きさ |
|---|---|---|
| 平均パワー | 高かった(p=0.049) | 中程度(d=0.61) |
| 総仕事量の低下率・疲労指数 | 小さかった(p=0.045、0.041) | 中程度(d=0.62、0.64) |
| 最大パワー | 差なし(p=0.276) | 小さい(d=0.32) |
| 運動3分後の血中乳酸 | 約1mmol/L低かった | 中程度(d=0.64) |
| 運動10分後の血中乳酸 | 差なし | - |
| 主観的なきつさ(RPE) | 差なし | - |
自律神経の指標では、運動直後0〜5分の副交感神経の働きを示すRMSSDや、10分後のLF/HF比などで水素水のほうが回復が早い傾向を示した。一方、心拍数そのものには差がなかった。研究チームは、水素が活性酸素の一種を取り除く働きなどを仕組みとして挙げているが、今回の試験では酸化ストレスの指標は測っておらず、仕組みは推測の段階である。
研究の限界:結果はまだ「予備的」
研究チーム自身が、13人という少ない人数では大きな効果しか検出できないと認めている。平均パワーのp値は0.049と有意水準ぎりぎりで、1回の試験だけで効果があると判断するのは早い。飲み物を用意した側が中身を知っていたこと、飲む直前に水素濃度を測っていないこと、対象が男性だけであることも限界として挙げられている。また、水素水の生成装置は中国の企業から提供されたと論文に明記されている。
よくある質問
水素水を飲めば筋トレの成績は上がる?
今回の試験は自転車の短い全力こぎのくり返しを調べたもので、筋トレの重量や回数への効果は検証していない。現時点では筋トレの成績が上がるとはいえない。
水素水はどれくらいの濃度が必要?
今回使われたのは約1,600ppbを280mLである。水素は時間とともに抜けやすく、市販品の濃度が飲む時点で同じとは限らない。
KINNIKU TIMESの視点
水素水は日本でも一時期ブームになった飲み物だが、運動への効果を示すデータはまだ小規模な試験が中心である。今回も「くり返しの全力運動で後半の落ち込みがやや小さい」という限られた結果で、最大パワーには差がなかった。単盲検では思い込みの影響も残るため、カフェインの思い込み効果を調べたプラセボ効果の記事もあわせて読んでほしい。試合で後半のスプリント力を保ちたい人は、まず研究の蓄積がある重曹など(重曹とカフェインのメタ分析)や、練習・睡眠・食事の土台を優先し、水素水は「試すなら大会前に練習で確認する」程度の位置づけが現実的だろう。
NEW 持ち運びクレアチン
でっかい容器、もう持ち歩かなくていい。
クレアチン3,000mg+電解質4種を、ポケットに入る1本に。計量もシェイカーもいりません。先行案内は公式LINEでお届けします。
公式LINEで先行案内を受け取る
FITPEAK 筋トレギア
TRAINING GEAR
プロが使う、本物のギア。
リストラップ・パワーグリップ・トレーニングベルト。現役のボディビルダーとパーソナルトレーナーに使ってもらい、納得できるまで作り直しています。
ギアをすべて見る
MY FITPEAK
無料会員
最新の情報を、素早くお届け。
新しい記事、筋トレ最安ナビの価格更新、FITPEAKの新商品の案内を、いちばんはやく受け取れます。
My FITPEAK に登録する
コメント
この記事について思ったことを書けます。誤解を招くのを避けるため、誘導のある宣伝、他者への中傷、個人情報、法令に反する内容は公開しません。体調や治療に関わる判断は、必ず専門家にご相談ください。



