【研究は限定的】クレアチンは野球に役立つ?瞬発の根拠と確認できなかったこと
野球選手に絞ったクレアチンの試験は、今回の調査では確認できませんでした。ISSNの見解、女子ソフトボール選手の試験、飲み方の目安と注意点を整理しました。
監修ではなく、公開されている研究・公的情報・公式の案内をもとにした編集部の解説です。医療の判断はできません。
野球の選手や保護者から、クレアチンは野球にも役立つのかという質問をよく聞きます。
結論から言うと、野球選手に絞った試験は今回確認できませんでした。この記事では、確かめられた範囲と考え方を整理します。(2026年10月確認)
先に結論:野球に絞った研究は確認できず、効果は断定できません。瞬発をくり返す動きには、理屈が合います。
- ISSNの見解は、全力の動きと回復をくり返す競技で役立つ可能性を挙げています。
- 同じ見解の競技例の表に、野球は載っていません。
- 近い研究として、大学の女子ソフトボール選手26人の試験が確認できました。
- 量の目安は、体重1kgあたり約0.3gを5〜7日、そのあと1日3〜5gです。
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この記事でわかること
- 野球に絞った研究は確認できなかった
- 近い競技の試験:女子ソフトボール選手
- 野球の動きにあてはめて考える
- 体重増加と、学生が確認すること
野球に絞った研究は、今回確認できなかった
編集部は、論文データベースのPubMedで、クレアチンと野球・ソフトボールを組み合わせて検索しました。
その結果、野球選手を対象にクレアチンを比べた試験は見つかりませんでした。見つかったのは、女子ソフトボール選手の試験です。
国際スポーツ栄養学会(ISSN)の見解は、クレアチンを、全力の動きと回復をくり返す選手に勧められてきたと説明しています。
ただし、その見解の競技例の表に、野球は載っていません。表にあるのは、バスケットボール、サッカー、バレーボールなどです。
| 項目 | 確認できた内容 |
|---|---|
| ISSNの見解 | 断続的な全力動作の競技で期待。野球は例にない |
| 野球選手の試験 | 今回の調査では確認できなかった |
| 近い競技の試験 | 大学の女子ソフトボール選手の試験が1本 |
| 使用の実態 | 米国大学の男子野球選手で28.1%(2014年) |
※使用率はISSNの見解に引用されたNCAAの報告です。使う人が多いことと、効果があることは別の話です。
クレアチンの効果として報告されているものの全体像は、クレアチンの効果として報告されているものを整理するにまとめています。
ISSNの見解そのものの読み方は、ISSNのクレアチン見解を日本語で整理:9つの結論と読み方が参考になります。
近い競技の試験:大学の女子ソフトボール選手
確認できた最も近い試験は、2003年に報告された、大学の女子ソフトボール選手26人を対象にした研究です。
選手は無作為に分けられ、二重盲検で行われました。クレアチン群は、1週間、1日20gを飲みました。
その後、一部の選手は1日3gを2週間続け、別の選手はプラセボ(偽の薬)に切り替えました。
結果は「くり返し」には出て、「最大」には出なかった
- 最大の等尺性筋力(その場で力を出し続けたときの強さ)は、群の間で差がなかった。
- 膝を伸ばす動作をくり返したとき、後半の平均の力は、1日3gを続けた群で増えた。
- 最大のピークの力は、クレアチン群で改善しなかった。
著者は、クレアチンは最大の筋力ではなく、くり返しの筋力と持久に効いたと結論しています。女性では男性ほど大きくないとも書いています。
| 見る点 | この試験の結果 |
|---|---|
| 対象 | 大学の女子ソフトボール選手26人 |
| 量 | 1日20gを1週間、その後は3gまたはなし |
| 最大筋力 | 差なし |
| くり返しの力 | 3g継続群で後半の平均が増えた |
※測定は膝を伸ばす動作です。投げる・打つ・走る動作の成績を直接測ったものではありません。
人数が少なく、期間も約4週間です。野球の成績につながるかどうかは、この試験だけでは決められません。
野球の動きにあてはめて考える(編集部の整理)
野球は、1球ごとの全力の動きと、長い待ち時間のくり返しです。この性質は、クレアチンの理屈とは近い部分があります。
ISSNは、クレアチンが短時間の全力の動きと、その回復を助ける可能性を述べています。以下は、その理屈を野球にあてはめた編集部の整理です。
| 場面 | 理屈の近さ | 根拠 |
|---|---|---|
| 全力疾走 | 近い | 他競技で報告 |
| 投球・スイング | 近い | 野球では未確認 |
| 筋力トレーニング | 近い | ISSNが言及 |
| 技術・コントロール | 遠い | 確認できず |
| 長時間の集中力 | 遠い | 確認できず |
※「近い」は理屈の話で、野球での効果を示すものではありません。投手と野手の違いを調べた研究も確認できませんでした。
試合の場面そのものより、筋力トレーニングの質を上げる使い方のほうが、見解の説明に沿っています。
同じ運動を何度も行う力を支える点は、ベンチプレス・スクワットなど種目別に見るクレアチンの活用シーンでも触れています。
飲むなら、量はISSNの範囲で
- ローディングをする場合:体重1kgあたり約0.3gを5〜7日。
- そのあとの維持量:1日3〜5g。
- 急がない場合:1日3〜5gで、3〜4週間かけて貯蔵量を増やす。
| 体重 | ローディング1日量 | 維持量 |
|---|---|---|
| 50kg | 15g | 3〜5g |
| 60kg | 18g | 3〜5g |
| 70kg | 21g | 3〜5g |
| 80kg | 24g | 3〜5g |
※体重(kg)×0.3gで計算した例です。実際の量は商品の表示と、医師・薬剤師の助言に従ってください。
ローディングの手順は、クレアチンのローディングとは?やり方・体重別の量とメリット・デメリットで確認できます。
体重増加と、学生・保護者が確認すること
ISSNの見解は、文献で一貫して報告されている副作用は体重増加だけだとしています。
体重が増えても、走る動きや守備の動きにどう影響するかは、野球では調べられていません。飲み始めたら、体重と体調を記録しておくと安心です。
体重増加の中身は、クレアチンで体重増加する?何kg増えるか・水太りとの違い・やめたら戻るかで説明しています。
中高生や学生が飲む前に
- ISSNの見解は、未成年は競技として管理されたトレーニングをしていて、食事が整い、量を守る場合に限って考えるよう求めています。
- 保護者と指導者、できれば医師にも相談する。
- 学校や連盟、大会の規則を確認する。
未成年の注意点は、未成年・シニア層のクレアチン摂取に関するQ&Aで整理しています。
MSDマニュアル家庭版は、腎機能障害の既往がある人や、腎機能に影響する薬を使っている人は避けるよう記載しています。持病や服薬がある方は、飲む前に医師・薬剤師に相談してください。
禁止薬物かどうかは、クレアチンはドーピング?禁止薬物かどうかと認証の見方で確認できます。
食事全体のたんぱく質は、高タンパク食品ランキングで確かめられます。
よくある質問
クレアチンを飲むと、野球の球速は上がりますか?
球速への影響を調べた研究は、今回の調査では確認できませんでした。そのため、上がるとも上がらないとも言えません。
投手と野手で、飲み方は変わりますか?
投手と野手を分けて調べた研究は確認できませんでした。量は、ISSNの見解にある体重あたりの目安で考えます。
試合の当日だけ飲んでも意味はありますか?
クレアチンは、筋肉の貯蔵量が満たされるまで数日から数週間かかるとされています。当日だけでは、変化は期待しにくいと考えられます。
中学生や高校生の野球部でも飲んでよいですか?
ISSNの見解には条件があります。自己判断せず、保護者・指導者・医師に相談してください。
女子ソフトボールの選手にも同じことが言えますか?
確認できた試験は、大学の女子ソフトボール選手26人のものです。結果は、くり返しの筋力に出て、最大の筋力には出ませんでした。
まとめ
野球に絞ったクレアチンの試験は、今回の調査では確認できませんでした。瞬発をくり返す動きとは理屈が合いますが、野球での効果は断定できません。
飲むなら、ISSNの見解にある量の範囲で、体重と体調を記録しながら試すのが安心です。学生や持病のある方は、周囲と医師・薬剤師に相談してください。
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FITPEAK内のページです。表示は確認時点の価格です(2026年10月)
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ここからは、FITPEAKの自社商品の紹介です。野球の成績を高めることをうたうものではありません。
FITPEAK クレアショットは、1本にクレアチン3,000mgを入れた、スティック個包装の食品です。定期購入のみのご案内で、予約を受け付けています。
外出先でも持ち運べる点が特長です。初回のお届けは2026年12月上旬の予定です。価格や詳細は商品ページで確認してください(2026年10月確認)。
出典
2026年10月に開いて確認しました。
- Kreider RB, et al. International Society of Sports Nutrition position stand: safety and efficacy of creatine supplementation in exercise, sport, and medicine. J Int Soc Sports Nutr. 2017
- Aoyama R, Hiruma E, Sasaki H. Effects of creatine loading on muscular strength and endurance of female softball players. J Sports Med Phys Fitness. 2003
- MSDマニュアル家庭版「クレアチン」(2025年7月更新)
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コメント
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