THE MUSCLE NEWSPAPER
KINNIKU TIMES › 論文解説・新常識  › 記事
論文解説・新常識

高タンパクなら減量でも維持カロリーでも筋肉は増える、30人のRCTで確認

公開 ・ KINNIKU TIMES 編集部 ・ 読了目安 6分
鶏肉料理の写真
SUMMARY|この記事の要約

体重1kgあたり2.5gの高タンパク質を摂取しながら10週間の筋力トレーニングを行うと、カロリーを減らしても維持しても除脂肪量が有意に増加することが30人のRCTで確認された。

スペインの研究チームが専門誌「European Journal of Applied Physiology」に発表した。

体重1kgあたり2.5gという高めのタンパク質を摂取しながら筋力トレーニングを10週間続けたところ、カロリーを減らしても、カロリーを維持したままでも、除脂肪量(筋肉などの脂肪以外の組織量)が有意に増加したことが、30人を対象としたランダム化比較試験(RCT)で確認された。スペインのマラガ大学などの研究チームが専門誌「European Journal of Applied Physiology」(電子版は2026年4月6日公開、印刷版は同年7月発行)に発表した。

鶏肉や野菜、穀物が入った食事管理用の容器
写真はイメージです(Unsplash)

どんな研究か 対象は筋トレ経験1年以上の30人

研究チームは、抵抗運動(筋力トレーニング)の経験が1年以上ある成人30人(平均23.0歳、体格指数26.3)を、無作為に3つのグループへ振り分けた。いずれのグループも週4日、10週間の筋力トレーニングプログラムを実施し、体組成はDXA(二重エネルギーX線吸収法)で開始時と終了時に測定した。

  • ISO群(10人):維持カロリーの食事+体重1kgあたり2.5gの高タンパク質
  • DEF群(10人):維持カロリーから1日250kcalを減らした食事+体重1kgあたり2.5gの高タンパク質
  • 対照群(10人):同じ筋力トレーニングのみ実施、食事の指導・管理は行わない

カロリーを減らした群と維持した群、結果に差はあったか

10週間後、体脂肪量はDEF群で平均2.94kg減少(統計的に有意、p<0.001)した一方、ISO群の減少幅は平均1.41kgにとどまり、有意水準には届かなかった(p=0.051)。ただし3群を通した統計的な交互作用の検定では、体脂肪の変化量そのものに群間の有意差は確認されなかった(p>0.05)。

一方、除脂肪量(筋肉などを含む)はISO群で平均0.97kg、DEF群で平均1.04kgそれぞれ有意に増加した(ISO:p<0.001、DEF:p=0.009)。体脂肪組織を除いた除脂肪量(FFM−FFAT)で見ても、ISO群で平均1.22kg、DEF群で平均1.50kgの増加が確認されている。この除脂肪量の変化パターンについては、3群を通した交互作用の検定でも統計的に有意な差がみられた(FFM:p=0.034、FFM−FFAT:p=0.006)。

グループ 食事の内容 体脂肪量の変化 除脂肪量の変化
ISO群 維持カロリー+高タンパク質(2.5g/kg) −1.41kg(p=0.051) +0.97kg(p<0.001)
DEF群 1日250kcal減+高タンパク質(2.5g/kg) −2.94kg(p<0.001) +1.04kg(p=0.009)
対照群 食事指導なし(トレーニングのみ) −0.15kg(p=0.782、変化なし) +0.02kg(p=0.975、変化なし)

何もしなかった対照群はどうなったか

食事の指導や管理を受けず、同じ筋力トレーニングだけを続けた対照群では、体脂肪量・除脂肪量ともに統計的に意味のある変化は見られなかった(いずれもp≧0.778)。研究チームは、今回の結果について「高いタンパク質摂取(体重1kgあたり2.5g)が、体脂肪量と除脂肪量の同時改善を後押しした可能性があり、従来のエネルギー収支モデルに一石を投じるものだ」と結論づけている。

どれくらいのタンパク質を摂ればよいのか

今回の研究で両群が摂取した体重1kgあたり2.5gという量は、一般的な運動習慣のない成人向けの摂取基準よりかなり多い。KINNIKU TIMESでこれまで紹介してきた研究では、除脂肪量の増加にはホエイプロテインで1日30〜35g程度が目安になるとの分析もあり、必要量は体重や運動量によって幅がある。米国スポーツ医学会(ACSM)が改定した筋力トレーニングの指針でも、筋肥大には十分なタンパク質摂取とトレーニングボリュームの両方が重要とされている。腎機能に不安がある人などは、高タンパク食を始める前に医師に相談することが望ましい。

よくある質問

減量中でも筋肉は増やせるのか

体重1kgあたり2.5gという高めのタンパク質を摂取しながら週4日の筋力トレーニングを10週間続けた場合、軽度のカロリー制限をしていても除脂肪量は平均1.04kg増加したことが今回のRCTで示された。ただし対象は平均23歳の若い成人30人による10週間の結果であり、誰にでも同じ効果が保証されるものではない。

カロリーを減らす方法と維持する方法、どちらがよいのか

今回の結果では、体脂肪の減少幅はカロリーを減らしたDEF群の方が数値上大きかったが、統計的な群間差は確認されなかった。除脂肪量の増加はどちらの方法でも見られたため、体脂肪を早く落としたいか、筋肉の増加を優先したいかという目的に応じて選べる可能性がある。

普通に筋トレするだけでは駄目なのか

今回の対照群のように、食事の管理をせず筋力トレーニングだけを10週間続けた場合、体脂肪量・除脂肪量ともに統計的に意味のある変化は見られなかった。研究チームは、高いタンパク質摂取を伴う食事管理の重要性を指摘している。

KINNIKU TIMESの視点

目的に応じてカロリーを減らすか維持するかを選べるという今回の結果は、無理な減量に走りがちな人にとって参考になる内容である。ただし今回の研究は10週間・30人という小規模なRCTであり、著者ら自身も、体組成の測定に4-compartmentモデルより精度が落ちるとされるDXAを用いたこと、対象が若い男性中心(女性4人・男性26人)であったこと、実際の食事摂取量を厳密に確認できていないことなどを研究の限界として挙げている。長期的な効果や、女性・高齢者での再現性は今後の研究を待つ必要がある。極端なカロリー制限は筋肉量の減少や体調不良につながる可能性があるため、体重・体調の変化を見ながら無理のない範囲で行うことが望ましい。


出典:Vargas-Molina S, et al. "Comparison of two nutritional protocols in body re-composition of resistance-trained participants." European Journal of Applied Physiology 126(7), 4019-4030(2026年)

MY FITPEAK 無料会員 最新の情報を、素早くお届け。 新しい記事、筋トレ最安ナビの価格更新、FITPEAKの新商品の案内を、いちばんはやく受け取れます。 My FITPEAK に登録する

コメント

この記事について思ったことを書けます。誤解を招くのを避けるため、誘導のある宣伝、他者への中傷、個人情報、法令に反する内容は公開しません。体調や治療に関わる判断は、必ず専門家にご相談ください。

    筋トレ最安ナビ

    筋トレのお金、いちばん安いのはどれ?

    FITPEAK 筋トレ最安ナビ

    クレアチン最安値ランキング1回5gあたりの価格で比較

    楽天市場・Amazon・ブランド公式サイトのクレアチン価格を、1回5gあたりに換算して比較。3時間ごとに更新しています。

    このサイトは広告枠なし・忖度なし。
    順位は本当の価格だけで機械的に自動計算

    価格を取得中…最新価格を確認中…

    クレアチン価格ランキング

    1日の目安量5gあたりの価格です。Creapure=ドイツ製の高純度原料。

    1. 1
      OgarMade クレアチン モノハイドレート1kg・送料込み総額 ¥1,890
      ¥9.5/5g最安
      送料込み
    2. 2
      ジャックス クレアチン モノハイドレート1kg・送料込み総額 ¥1,980
      ¥9.9/5g+4%
      送料込み
    3. 3
      Nature In クレアチン モノハイドレート1kg・送料込み総額 ¥1,990
      ¥10/5g+5%
      送料込み
    4. 4
      INNOCECT クレアチン モノハイドレート1kg・送料込み総額 ¥2,170
      ¥10.9/5g+15%
      送料込み
    5. 5
      SAIJIRUSHI クレアチン モノハイドレート500g・送料込み総額 ¥1,296
      ¥13/5g+37%
      送料込み
    6. 6
      Wout クレアチン モノハイドレート1kg・送料込み総額 ¥2,699
      ¥13.5/5g+42%
      送料込み
    7. 7
      ビーレジェンド クレアチン1kg・送料込み総額 ¥2,780
      ¥13.9/5g+46%
      送料込み
    8. 8
      ザプロ クレアチン モノハイドレート1kg・送料込み総額 ¥2,940
      ¥14.7/5g+55%
      送料込み
    9. 9
      REYS クレアチン パウダー1kg・送料込み総額 ¥2,980
      ¥14.9/5g+57%
      送料込み
    10. 10
      CREVOLT クレアチン モノハイドレート(クレアチン専門店)1kg・送料込み総額 ¥3,280
      ¥16.4/5g+73%
      送料込み
    11. 11
      グロング クレアチン モノハイドレート パウダー1kg・送料込み総額 ¥3,980
      ¥19.9/5g+109%
      送料込み
    12. 12
      マイプロテイン クレアチン モノハイドレート パウダー1kg・送料込み総額 ¥4,980
      ¥24.9/5g+162%
      送料込み
    13. 13
      VALX クレアチンパウダーデイリー1kg・送料込み総額 ¥4,980
      ¥24.9/5g+162%
      送料込み
    14. 14
      マイプロテイン クレアチン モノハイドレート パウダー500g・送料込み総額 ¥2,590
      ¥25.9/5g+173%
      送料込み
    15. 15
      グロング クレアチン モノハイドレート パウダー500g・送料込み総額 ¥2,680
      ¥26.8/5g+182%
      送料込み
    16. 16
      VALX クレアチンパウダーデイリー500g・送料込み総額 ¥2,980
      ¥29.8/5g+214%
      送料込み
    17. 17
      ハルクファクター クレアチン モノハイドレート パウダー1kg・送料込み総額 ¥5,980
      ¥29.9/5g+215%
      送料込み
    18. 18
      ファインラボ FLF F-SPEC CREATINE MONOHYDRATE100500g・送料込み総額 ¥3,564
      ¥35.6/5g+275%
      送料込み
    19. 19
      ALPRON PRO TOP ATHLETE クレアチン500g・商品価格 ¥3,680
      ¥36.8/5g+287%
      送料別
    20. 20
      Optimum Nutrition クレアチンパウダー 国内正規品600g・送料込み総額 ¥4,980
      ¥41.5/5g+337%
      送料込み
    21. 21
      NICHIGA クレアチン モノハイドレート (クレアピュア)1.5kg・送料込み総額 ¥12,500
      ¥41.7/5g+339%
      送料込みCreapure
    22. 22
      NICHIGA クレアチン モノハイドレート (クレアピュア)500g・送料込み総額 ¥4,300
      ¥43/5g+353%
      送料込みCreapure
    23. 23
      マイプロテイン クレアチン モノハイドレート パウダー250g・商品価格 ¥3,390
      ¥67.8/5g+614%
      送料別
    24. 24
      バルクスポーツ クレアチン モノハイドレート(クレアピュア)200g・送料込み総額 ¥2,780
      ¥69.5/5g+632%
      送料込みCreapure
    25. 25
      DNS クレアチン200g・送料込み総額 ¥2,980
      ¥74.5/5g+684%
      送料込みCreapure
    26. 26
      ハルクファクター クレアチン モノハイドレート クレアピュア310g・送料込み総額 ¥6,980
      ¥113/5g+1085%
      送料込みCreapure

    ほかのカテゴリの最安

    安いクレアチンの選び方

    1. 「5gあたり」の価格で比べる

    クレアチンは1日3〜5gを毎日続けて飲むのが一般的です。そのため容量あたりではなく、1回5gあたりの価格で比べるのがいちばん実用的です。

    2. 基本はクレアチンモノハイドレート

    研究が最も多いのはクレアチンモノハイドレートです。価格が高い別形態が、モノハイドレートより効果が高いとはっきり示されているわけではありません。

    3. 品質重視ならCreapure

    Creapureはドイツで製造される高純度のクレアチン原料で、品質管理を重視する人に選ばれています。価格は通常品より高めなので、ランキングのタグで見分けてください。

    4. 粉末とスティックの違い

    大袋の粉末が最も安く、スティック個包装は1回分ずつ持ち運べて計量の手間がないぶん割高です。続けやすさで選ぶのもひとつの考え方です。

    数字で見るクレアチンの価格差

    • クレアチン26商品の1回5gあたり価格は¥9.5〜¥112.6。最安と最高で11.9倍の差があります。
    • Creapure(クレアピュア)採用品の中央値は¥69.5(5商品)、それ以外は¥19.9(21商品)。原料指定の分だけ高くなります。
    • 1日5gを1年続けた場合、最安の商品なら約¥3,468、最高の商品なら約¥41,099。差は年間¥37,632です。

    2026年9月25日時点の掲載データから自動集計しています。価格の更新に合わせてこの数字も変わります。

    よくある質問

    価格はどこから取っていますか?どのくらいの頻度で更新されますか?

    楽天市場は商品検索APIから3時間ごと(1日8回)に自動取得しています。Amazonは自動取得が規約で認められていないため、担当者が商品ページを1件ずつ開いて確認し、手動で登録しています。ブランド公式サイトは公開されている販売ページから取得しています。同じ商品・同じ容量で、在庫がある出品の税込価格だけを対象にし、まとめ買い・お試しサイズ・中古品・定期便は除外しています。

    表示価格に送料は含まれますか?

    送料が確定している出品は、送料を足した総額で比較しています。楽天市場には地域や購入金額によって送料が変わる出品があり、その場合は「送料別」と表示したうえで商品価格のみで並べています。実際に支払う金額は、購入前に各サイトで確認してください。

    Amazonの価格はどうやって取得していますか?

    Amazonは商品ページの自動巡回を規約で禁止しているため、担当者が対象商品のページを1件ずつ開いて価格を確認し、手動で登録しています。登録から7日を過ぎた価格は自動的に取り下げ、楽天市場と公式サイトの価格だけで比較します。Amazon Product Advertising APIによる自動取得は、利用条件を満たし次第そちらに切り替えます。

    クレアチンは1日何g飲めばいいですか?

    一般的な目安は1日3〜5gです。このページでは5gを1回分として価格を比べています。持病がある方や服薬中の方は医師に相談してください。

    Creapure(クレアピュア)とは何ですか?

    ドイツ製の高純度クレアチン原料の商標です。該当商品にはタグを表示し、絞り込みもできます。価格は通常品より高めです。

    売り切れの商品は表示されますか?

    表示しません。在庫がある出品が見つからない商品は、自動でランキングから外しています。公式で欠品が確認できた商品も掲載していません。

    このランキングは広告で順位が変わりますか?

    変わりません。順位は価格だけで機械的に決めています。FITPEAK自社の商品も同じ基準で扱っています。リンクにはアフィリエイト広告を含む場合がありますが、掲載順位には影響しません。

    価格が販売ページと違うのですが?

    取得後に価格が変わった場合や、クーポン・ポイント還元が反映されていない場合があります。最終的な価格は販売ページの表示が優先されます。誤りを見つけた場合はお問い合わせからお知らせください。

    調査方法と運営者

    運営:FITPEAK(筋トレ用品ブランド)。プロテイン・クレアチンは楽天市場の商品検索APIから、商品名・容量が一致し在庫がある出品の税込価格を3時間ごとに自動取得しています。Amazonは規約上の理由から自動取得せず、担当者が商品ページを1件ずつ確認して登録した価格を7日間だけ掲載しています。ブランド公式サイトの価格もあわせて比較し、最安値を表示しています。まとめ買い・お試しサイズ・中古品・定期便は除外しています。ジムは各社公式サイトの料金表(通常料金)をもとに計算しています。誤りを見つけた場合はお問い合わせからお知らせください。

    ※価格は税込。表示価格と販売ページの価格が異なる場合は販売ページが優先されます。当ページのリンクにはアフィリエイト広告を含む場合があります。掲載順位は価格のみで決めており、広告費で順位は変わりません。